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水性塗料と油性塗料の違い
塗料を選ぶ際に油性塗料(溶剤)と水性塗料と2種類分けられるのですが特性や用途等を説明します。
壁は水性なのに他は油性??と疑問に思われる事を説明したいと思います。
油性塗料(溶剤)と水性塗料の違い Part1. ニオイ
油性塗料と水性塗料の違いはニオイになります。
油性塗料は塗料用のシンナーを希釈の際に使う為、灯油の様な匂いや溶剤の独特な匂いがします。
水性塗料は水を使用し希釈を行いますので油性塗料に比べてニオイが少ないです。(それでも水性独特の多少のニオイはしています)
窓を閉めていても中にニオイが来る?
油性塗料がニオイがするとしても窓を閉め切っているし室内ではなく屋外の外壁を塗っているのでニオイがしないのでは?と思われますが結論から言いますとニオイはします。
換気扇や軒天等外部と室内との通気を行っている箇所が住宅の場合多いですのでそこから入ってきてしまうせいもあります。
(工事中は窓を養生で塞いでしまっているので換気しにくいですし外部の空気を含んでしまい更にニオイがする可能性も・・)
また隣地のお宅にも敷地の間隔が狭い所や通気性の悪い箇所では多少ニオイが行ってしまう可能性があります。(通気性が良くお隣との間隔が気にならないようでしたら風でニオイも抜けてしまいますので気にする程度ではないかなと思います。)
それでもニオイの感じ方や不快感は人により個人差がありますので一概には言えない点がありますが。
そのため外壁に塗装する塗料の多くは水性タイプが多く選択されているのが現実です。
(無機グレード等の高級塗料も水性が多いですし住宅以外の塗装でも環境配慮や作業者の健康等の為、水性塗料が普及しているのもありますが。)
小さなお子様が居られてシンナー等の影響が気になる等ニオイが気になる方は水性塗料を検討してください。
油性塗料(溶剤)と水性塗料の違い Part2. 仕上がり
次に仕上がり間でも性質上多少違ってくる場合があります。
油性の場合成分の性質上や希釈にシンナーを使用するのでレベリングをするため平滑に仕上がります。
水性の場合性質上、油性と違いシンナー等を使用しない為油性と比較するとレベリングしにくいです。
その為、水性塗料の方が平滑な場合刷毛跡等が多少出る為仕上り感の良さで油性と水性を使いわけしている場合があります。(腕が良い人は水性でも目立ちにくいです)
油性塗料を使用する例
- 雨戸、雨樋、水切り部、各種付帯部は平滑な場合が多いので油性塗料を選択。(ニオイは外壁に比べて塗装面積が少ない為あまり気になりません)
- 塗装部がとても長い箇所や継ぎ目が長くなる箇所は継ぎムラが出てしまう場合があるので油性を選択。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
工事に取り掛かる際なぜ全て一緒の材料ではないのか?と疑問になりますが今回説明した事の対処で塗料の選択や塗装する箇所によって油性や水性と使い分けたりをしています。
希望の塗料の種類によってはどちらかしか選べない場面もあると思いますので工事の前に確認・相談を行い塗料選定行って下さい。
よい工事ができる様お役立ていただけましたら幸いです。