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当店が見積時に現場調査で確認する事のご紹介【見積】
見積時に何を調査、確認しているか。 キチンと確認しておかないと不具合や施工が正しく出来ない場合が多いです。
今回はそのチェックポイントをご説明します。
外壁材の種類
サイディング外壁、モルタル外壁、ALC外壁、ガルバリウム外壁等がございます。
外壁材の素材や種類によって下塗り材を選定する必要がございます。
・サイディング「溶剤シーラー・水性シーラー・サーフ」
・モルタル「水性シーラー・微弾性フィラー」
・ALC外壁「水性シーラー・微弾性フィラー透湿性タイプ」
・ガルバリウム外壁「2液性プライマー」
傷み具合の確認
チョーキングの有無、クラックの有無、ヘアークラックの有無、外壁材の反りや欠損、塗装面の状態などを確認します。
新築に塗装してあるか~外壁塗装・塗替え時を1回してあるか、その場合どんな塗料が塗装してあるか確認
新築時や1回外壁塗装で塗替えしたお宅であれば、どんな塗料が塗装してあるか確認します。
・塗料の劣化具合をシンナーテスト「塗料シンナー・ラッカーシンナーでどのぐらいの秒数で溶けるか確認します。あまりに早いと選べる塗料が限られる場合があります」
・弾性か爪を当てて確認「弾性タイプの塗料が使用されていて弾性力が残っている場合、塗料の選定に注意が必要な場合があります。基本的に弾性適応した塗料を使用しないといけなくなります。
また弾性・高弾性タイプと弾性でも2種類有りこちらも確認が必要です。間違うと塗装面にフクレが発生します。
サイディング外壁の場合 「厚みと表面の確認」
10~20ミリ以上と違いがあります。厚いほうが頑丈な表面である商品が多いです。最近では表面が強すぎて専用の下塗り材を使用しないと塗料が密着しない難付着系のサイディングもあります。コチラもシンナーテストで確認します。
積水・ダイワ等のハウスメーカー物は難付着系が多いです。
光セラ・等の光触媒や親水系の表面加工があるタイプも難付着系が多いです。
10~14ミリぐらいの厚みの外壁材は通常の仕様でいける。16ミリ以上から表面加工がある外壁材が多いです。
10~14ミリ厚の外壁は釘止めで施工されてあり窓周りにクラックや割れが多い場合が多数です。
サイディング外壁の場合「通気構法か直貼り構法の確認」
通気構法であれば塗料の選定は容易ですが、直貼り構法の場合は塗料選定に注意が必要です。
確認方法は、外壁材と躯体の間に通気層が設けられているか確認。
基本的には水切り下から覗き確認する必要があります。
水切りの施工方法によっては、基礎側から覗かないと確認出来ない場合もあります。
リシンやスタッコ、左官仕上げの場合 弾性タイプか確認
こちらも爪を当てて確認します。 爪が入らないと硬質タイプ、爪が入る爪痕が残る消える場合は弾性タイプが使用されています。
硬質タイプであれば問題は少ないですが、弾性タイプは塗料選定に注意が必要です。
屋根材の確認
スレート系のカラーベストやコロニアル、モニエル洋瓦、プレスセメント瓦、鋼板製の屋根材は塗装が必要です。
和風タイプのお宅の和瓦やいぶし瓦、陶器瓦は基本的には塗装不要で漆喰の工事が必要な場合があります。
またモニエル瓦は小口がボコボコ、プレスセメント瓦は小口がボコボコ無しと見た目が似ている場合があり判断方法の一つでもあります。
スレート系の屋根材の場合の確認
商品によっては、塗装できない屋根材もあります。アスベスト規制で屋根材自体が塗装しても意味がない商品が最近の塗り替えでは課題になっています。
2004年前後を境にアスベスト含有かどうか判断基準の一つとして参考にできます。 2004年以前に建てられた場合はアスベスト含有屋根。2004年以降はアスベスト無しのノンアスベスト屋根材。
こちらはメーカーや商品も数多くあり、業者間でも質問が多く来る事実がございます。
見た目で判断できるような商品もありますが、傷み具合や築年数によっても塗装可能か異なります。
築年数30年以上・劣化具合・表層乖離が無いか(あると塗装不可)屋根材同士の隙間があるかでも判断する基準が異なります。
コーキングの確認
サイデイングが分厚い&目地幅が広いほど長持ちします。
ただ痛みが少なくても塗り替え時には経験上打ち替えを推奨します。
片側が外れている・表面がボロボロになっている箇所がある・コーキングが完全に取れている無い場合は早急に工事が必要です。
防水の確認
FRP防水・シート防水・ウレタン防水が住宅では多いです。
どちらも傷み具合と築年数により施工方法が異なる場合がございます。
早めに施工した方が長い目で見た場合安くあがるケースが多いです。特に1回目
付帯部の素材確認
雨樋は塩ビ系、破風部や幕板は窯業系(ハウスメーカー物は素材違い有)軒天上はケイカルかモルタル、水切りや鋼板部は材質確認(磁石が引っ付くかで素材確認)木部は使用材料の性質確認(オイルステインか通常のペンキが塗られているか)
素材や状態によって必要な下塗り材を使い分ける必要があります。
錆止め系プライマー
水性系シーラー
溶剤系シーラープライマー
木部用下塗り
塀の塗装がある場合
どんな塗料が使用されているか。植木や植物が多いか。立ち上がり部の絶縁があるかないかを確認します。
コチラも不具合が出る場合があり塗料選定を注意しないといけません。
塗料選定もリシン系のザラザラした塗料、艶有より艶消しタイプの塗料、溶剤より水性タイプの塗料、下塗りはシーラーの使用(サーフやフィラーは✖)を選ばないと膨れる可能性が高くなります。
地面に面した個所はテープ1本分ほど塗らず、そこから水を抜けやすくする対策もあります。
足場のおおよその設置個所・駐車スペースの確認
足場を組むと場合により、車を駐車できない、お隣の敷地に組まないといけない場合もあります。
基本的には雨樋先から真下に柱、壁から90cmほどの位置に柱が来る場合が多いです。
現場により異なりますので工事前に足場担当者と調査打合せいたします。
ポリカやアクリル カーポートの天井 波板の確認
こちらも外せる物は外した方が無難です。フレーム上に足場を置くのは歪んだり破損する可能性があるので個人的には△です。
現場の規模により異なります。
さいごに
立地条件や、外壁材の種類、何が使用されているか、劣化具合によっても使用する塗料や必要な工事、してはいけない事なども異なりキチンとした判断が必要で簡単ではありません。
キチンと正しい基礎知識がある業者選びをしましょう!