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サイディング外壁についての説明
いま現在、住宅の過半数以上のシェア率のサイディング外壁を今回塗装屋目線で解説したいと思います。
・基本的にサイディングは分厚いほうが頑丈
厚みがあるほうが外壁材自体の体積も増え頑丈です。
またコーキング材を充填できる量も外壁が厚くなるにつれ多くなるのでコーキングの持ちもよくなります「メンテナンスの頻度も長くできます」
コーキングの切れ痛みはサイディング外壁の痛みの一番の原因。
※仕様書の外壁商品名の後ろの数字は、サイディングの厚みを表しています。「厚いほうがコーキングの持ちも良い」
※14~16㎜厚の商品が最近では新築時の標準品の扱いです。 2025年現在
※一昔前は10~12㎜厚が多かったです。
・大手ハウスメーカーの外壁もサイディングに分類される物がある
積水ハウスやダイワハウス等の各ハウスメーカーの外壁もサイディング系である物が多いです。
外壁厚が20㎜以上の商品も存在。
ハウスメーカー系の外壁は基本的に通常の外壁より厚みがあるものが多いので頑丈なのは間違いないです。
ただどの商品でもメンテナンスをしないといけないのも事実です。「特に目地パッキン・各コーキング箇所」
・外壁表面だけ頑丈
サイディング外壁の表面は製造段階で塗装が施してあり強いが、裏面、カットしてある箇所(外壁材の一番下側面)、コーキング・目地パッキンが外れた箇所、この箇所は塗装が施されておらず水を含みやすくそこから劣化が始まります。
だから、コーキングが重要な役割を果たしています。
・外壁表面の効果も様々
無機系・フッ素系・光触媒・親水系等様々な表面処理が施されています。
性能が高く塗料が密着しにくい物も存在しています。(専用の下塗りを選択しないと塗装が剥がれます)
親水系(10~15年)→フッ素系(10~15年)→無機・光触媒系(15~25年)の順にメンテナンス時期が必要になるケースが大半です。
劣化のサイン・症状一覧
・小さい箇所の色褪せ (タッチアップ箇所は目立つ)
・ぶつけた傷やパテ箇所
・建物全体の色褪せ・チョーキング発生 初期段階はコーキングが生きていればまだ大丈夫。数年放置は微妙。
・ヘアークラックの発生(放置すれば幅が大きくなる)(初期)
・サイディングの割れ・欠け(初期)窓周りや窓下は発生しやすい
・サイディングの反り (中期)ビス抑えによる処理
・サイディングの破断(末期)場合により一部外壁張替交換
・チョーキングの発生 手に色が付けば軽劣化のサインでもある。また通常の外壁塗装可能のサインでもある。反対にチョーキングが無ければ、まだ塗装しなくてもよい劣化具合であるが、ビス箇所の色褪せ、微細なクラックの発生、コーキングの劣化・ひび割れがあれば工事が必要である。
・目地パッキンの一部剥がれ・反り メンテナンス時期
・コーキングの一部外壁剥がれ(初期)メンテナンス時期
・コーキングの一部カスカス(初期)メンテナンス時期
・コーキングの欠落(末期)早急に工事が必要。
まとめ
薄い外壁材(10~14㎜)のほうが表面の塗装も弱くコーキングが傷むのも早いので塗装が早めに必要です。10~15年程度目安
厚めの外壁材(16~20㎜以上)でも築15~20年程度目安で塗装&メンテナンスが必要なケースが多い。
コーキング、目地パッキンの劣化が進んだ状態での放置が一番、外壁材・建物・柱が傷む。
塗装屋目線での推奨時期ですが、素人目では判断しにくいと思いますので、10~20年以内には現場調査が必要です。
外壁診断や調査は随時行っておりますので、気になる症状があればお気軽にお問い合わせください。