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塗装が密着しにくいサイディング材について解説 【光セラ・親水セラ・無機・高意匠・難粘着ボード】
昨今、大まかな外壁塗装のメンテナンス時期は10年前後となっていますが。
そろそろ、このメンテナンス時期になってきたサイディング材でグレードの良い外壁材も出てきだしたなと感じております。
このようなグレードの良いサイディング材には光触媒、親水処理、無機系・フッソ系などの表面処理されている物が多く高意匠サイディングと呼ばれています。
また、その効果故に塗装が密着しにくいのです。
このようなサイディングが存在している事、塗料の選定を気をつけないと塗料が密着しなかったり、塗装ができない等トラブルに繋がるであろう事が考えられますので気を付けてください。
高意匠サイディング特徴
高意匠サイディング 光触媒加工、親水加工、無機系の特徴として築10年以上経過していてもチョーキングが無し、色褪せ無しだと怪しいです。
「築15年の物件で、隣に建物が無く日当たりのいい建物でも全面チョーキング、色あせが発生していなかった実体験もあります。」
高意匠サイディングの種類 (光触媒・無機系・親水性) 「表面効果のある商品名一覧」
「ケイミュー」 ※ クボタ松下電工外装株式会社2003年設立 2010年にKMEWに社名変更
・ネオロック光セラ(光触媒)
・親水セラ(親水性)
・親水パワーコート(親水性)
・商品名の後ろに親水とつく物(親水性)
「ニチハ」
・Fuge(フュージェ)
・プラチナコート(無機塗装)
・ハイパーコート(フッ素塗装)
・マイクロガード(セルフクリーニング効果)
「INAX」
・ナノ親水
「旭トステム」
・AT-WALLシリーズ
・セルクリーンコート
・セルフッ素コート
「パナホーム」
・ハイセラコート(無機塗装)
「東レ」
・オートクリーン(親水性)
「神島化学工業」
・ディフェンスコート(親水性)
※上記以外も現在調査中です。判明次第追記いたします。
また、クリアー塗装可能、クリアー塗装は出来ない、下塗りを高機能シーラーにして通常の塗装は可能など様々です。
このような際は、シンナーテストや実際に目立たない箇所で塗装を行い付着テストを行う方が無難です。
まとめ
上記のような外壁材も増えてきており、外壁塗装したがトラブルに遭遇する方が増えると思っております。
また、同じ柄でグレード(光触媒・親水)が違う物もあり、見た目ではわからないので業者でも気づきにくいのが難点です。
「業界内で、各業者に発表されている情報ではないため、自分から調べて情報収集していないとわからない事ですので塗装業者でも知っている所や知らない所もあり注意が必要です。」
このようなトラブルに遭遇するリスクを減らすために
・このような事を知っている業者を選ぶ
・塗装がそもそも必要か。できるのか判断してもらう。「シンナーテストや密着テストしてもらえたらより安心です」
・見積時に外壁の仕様書、商品名がわかる物、塗装していれば使用した塗料があれば提示する。(情報は多いほうがいいです)
・コーティングしていれば伝える。(見た目ではわかりにくい為)
このような外壁材は、色褪せが無いため塗装(メンテナンス)が不要な場合もありますが、外壁だけがメンテナンス不要であり。
コーキング、破風板軒天、ベランダのメンテナンスは必要な場合がありますので、しっかりと判断・メンテナンス方法を提示してくれる業者を選んでほしいです。