自宅にあるウッドデッキや木部どのぐらいで塗ったほうがいいの?
どんな塗料を選択すれば良い?
自分で塗るにはどうしたら良いか?
そんな事をよく質問されるので今回は塗料の選定・塗装方法・注意点を説明したいと思います。
どのぐらいで塗装すれば良いか??
外部の木部用オイルステイン塗料の効果は新築時からの場合は大体が約3年前後であるのが一般的です。
2回目の塗装からは3~5年前後ぐらいと言われています。
(日当たりの良い場所、歩行する箇所、触る箇所等は上記年数より早く劣化している場合があります。)
塗装直後や塗料の効果があれば塗装色の綺麗さ、撥水性、防虫、防藻、防腐等の効果があります。
※外部のウッドデッキ・格子・柱・羽目板等の木材の場合、新築からの場合オイルステイン系塗料が塗装してある場合が大半ですが違う場合もありますので一度ご確認下さい。
オイルステインかの大まかな判別方法としては、3年ぐらい経過してからの状態で
・木目が有る、水をかけて木部自体が吸水し濡れ色になればオイルステイン塗料か無塗装の状態。
・木目が無い、水をかけて撥水する、吸水せず濡れ色にならない場合は造膜系塗料(ペンキ等)が使用されており今回教える塗装はできないです。
(別塗料などを選択しないといけません)
塗装する目安・タイミング
- 撥水性がなくなってきた。
- 色落ちや退色が目立ってきた。
- カビや藻が発生している。
- 塗装した塗料の耐用年数が近づいてきた。(上記の場合約3年前後)
塗装されるきっかけで一番多いのは、色落ちや退色等の見た目の劣化が気になり塗装を行うといった場合が多いです。
【新築時にオイルステイン塗装後2年経過の現場(南面で隣に建物もなく日当たりは良い条件でした】
【新築時から2年以内の現場 日当たりと風抜けが悪いために藻・カビが発生】
塗料の選択どれにすれば良い?
当店がよく使用する商品名で上げると
商品名 |
塗りやすさ |
ニオイ |
着色力 |
塗回数 |
キシラデコール外部用 |
◎ |
キツイ |
〇 |
2回 (吸い込みが激しいと3回必要) |
ノンロット205N Zカラー |
◎ |
キツイ |
〇 |
2回 (吸い込みが激しいと3回必要) |
OSMO ウッドステインプロテクター |
〇 |
臭くない |
◎ |
2回 |
OSMO カントリーカラープラス |
〇 |
臭くない |
◎ |
1回~2回 (1回で済む場合も有り・2回だと塗りつぶしになってしまう事も有る) |
上記に記載してある物を塗装してくれれば間違いないです。(プロの塗装屋が実際に使用する塗料です)
比較的大きいホームセンターであれば手に入る商品も多数あります。(ネットだと大体購入可能です)
「よくホームセンターで木部に適していない上記以外の造膜性塗料を購入し塗装してしまっている方が居られますが、外部の木部に造膜性塗料は剥がれてきたり、サンディング(ペーパー掛け)を行わないといけなかったりとずっと煩わしい手間暇かかる塗装しか行えなくなりますので注意してください。」
塗料の説明文に木部も塗装可能と記載があり大丈夫だと思われがちなんですが、結構造膜性の商品を塗装してしまっているケースに遭遇しますので上記に記載してある塗料を使ってくださったら間違いないです。
簡易な判別方法ですがオイルステイン塗料は液体でシャバシャバ、造膜性塗料はドロドロですので缶を振って確かめてみてください。
(間違った塗料を塗装した際の修繕塗装はコチラも嫌がりますし高額になるケースが多いのでご注意下さい。)
オイルステイン系塗料は今後の塗装の際も上から塗装するだけで大丈夫で今後のメンテナンスも楽ですのでお勧めです。
購入する際の容量はノンロット・キシラデコールだと3,5~4Lタイプ、オスモカラーだと3L迄が一番使いやすいかなと思います。
(ウッドデッキ塗装を行った際に使用してきた経験からですが14Lや15kg前後の物は使いきれないケースが大半でした。大きさにもよりますが3.5L〜4Lを1~2個ぐらいで足りるケースが多かったです。次回も自分で行う予定でしたら大きい容量を買うほうがコストは安く上がります。)
塗料カタログに塗装可能㎡数(面積)の記載があるので確認して購入してください。
塗装作業の道具
大き目の刷毛・ローラー・コテバケで大面積を塗装
大きな面をローラー・刷毛・コテバケにて塗装するのですが下記のメリット等で選んでください。
|
メリット |
コテバケ |
初心者にも扱いやすい
綺麗に塗れる |
刷毛 |
凸凹面を塗れる。
細かい箇所・角を綺麗に塗れる |
ローラー |
手が入りにくい場所が塗れる
早く塗れる |
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コテバケ
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ローラー 6㌅・4㌅ マイクロファイバー系
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20号刷毛
・コテバケはホームセンター等にある一般的な物でもOK。
・刷毛の場合は、20号~のサイズ(毛が硬すぎる物は×)(安物でも十分です)
・ローラーは毛の材質がきめ細かいマイクロファイバー系ローラーが1番塗りやすく綺麗に仕上がり、飛散も少なく汚れにくいです。
(白くてフワフワの商品でマイクロ系と記載あります)
毛の長さは10mm~13mm(13mm推奨)
サイズもあるのですが6㌅・4㌅で大丈夫です。塗装する面の幅や板のサイズに近いほうが作業性が良いです。このあたりはお好みでお選びください。
「商品名で上げると、マイクログランデ・マイクロエース・マイクロキューブ・銀虎」
初心者にお勧めなのは、コテバケです。
小さめの10号刷毛・筆で隅や端を塗装
細かい箇所、角、端、壁際、取り合い箇所を小さめの刷毛・筆で塗装してください。
刷毛などが入らない隙間等はベンダーを使う
ウッドデッキの隙間や刷毛・ローラーが入らない箇所にはベンダーとゆう細い箇所に適した物がありますので活用してください。
毛が短い物と長い物の2種類があり、それぞれ片面、両面とありますので塗装面の箇所や状況に合わせて選択してください。
(白色は短毛・黄色は中毛)
白色の毛が短い物が塗料の付けすぎや垂れが少なくなるのでお勧めです。
黄色の毛が長いタイプはウッドデッキの間に入らない場合も多々ありますし白色の細い方が無難です。
両面タイプは両方同時に塗装でき早く塗れますが、隙間に入らない事もありますので現場ごとに判断して下さい。
【ベンダーサイズ別の物】
【ベンダー使用例 写真の物は両面に毛が付いた短いタイプ】
DIY塗装 作業方法の説明・注意点
・土、ほこり・カビ・汚れ等を塗装前に綺麗に清掃
あまりに汚れている場合は、水道ホースで洗い流しながら柔らかめのカーブラシやデッキブラシで汚れを洗い流して下さい。
また、シミ・汚れが気になる箇所はペーパーを掛け削り落として綺麗にしてください。
(サンドペーパーの番手は180番ぐらいが外部木部だと使いやすいです。)例:180番基準で削れなかったら番手を下げて120番・180番で荒いと番手を上げて240番を使う
【ケルチャー等の高圧洗浄機をお持ちの方は木部を洗う際はご注意ください!】
洗浄時の圧力が強いと木が削れてしまい取り返しがつかなくなる場合があります。(やってしまった場合はひたすらペーパー掛けです)
もし高圧洗浄機で洗われる場合は圧力を1番弱くから開始し徐々に強くするように落ち具合を試してから高圧洗浄して下さい。
(最初に目立たない箇所で試してみてからが良いです。)
(外壁塗装時の高圧洗浄の際は洗った後が出る為、木部を洗う時は弱い圧力でほこりや汚れをさっと洗い流す程度で行います。)
洗浄後は、丸一日乾燥させて下さい。
・養生作業を行い汚れない様にする
塗装部分周辺を汚さないように養生しましょう。
市販の養生テープやシートを使用して汚れないようにして下さい。
(コンクリートやアスファルトに塗料をこぼすと、ほぼ取れませんので御注意を!)
もし汚れてしまった場合は、ホームセンターで入手可能なニッペホームペイントのペイント薄め液(塗料用シンナー)をウエスにつけふき取ると清掃できます。
(塗料が吸い込んでしまうような箇所は薄くなる程度ですが、サッシ周りや塗料が吸い込まないような箇所は大体清掃可能です)
(弱いシンナーですが、取り扱いには商品説明を読み十分に気を付けて下さい)
(養生例)
塗装時のポイント・注意点!
・1番最初に隅・端・デッキの間・壁の際・取り合い部分等塗りにくい箇所を先に塗装してから、塗りやすい箇所(大面積)を最後に塗装するほうが塗りやすく綺麗に仕上がります。
・隅・端は10号刷毛や筆、大部分はローラー又は刷毛、デッキ同士の間はベンダーと道具を使い分けて塗装すると効率的に塗装できます。
・使用前に材料はよ~く混ぜるようにしてください。底に色の成分が沈殿しているのでよ~く混ぜないと色が綺麗に出ません。
・2回塗りと商品説明欄に記載があるのが大半ですが2回塗りでは綺麗に仕上がらなく3回塗る場合も多々あります。2回塗で綺麗にならない場合は3回目を行う等してください。
・木部はある程度塗料を吸い込んでくれますので、塗装完了後に表面に残りすぎている場合はふき取るか周りに塗り伸ばす事をしてください。
・テープの際部分はオイルステイン塗料がとてもにじみ込みやすいので壁際や角等を塗る際は刷毛やローラーをよくしごいて注意しながら塗装して下さい。
・もし汚れてしまった場合は、ホームセンターで入手可能なニッペホームペイントのペイント薄め液(塗料用シンナー)をウエスにつけふき取ると清掃できます。(弱いシンナーですが、取り扱いには商品説明を読み十分に気を付けて下さい)
まとめ
今回はウッドデッキに使用する塗料の選定や塗装方法を説明させていただきました。
塗料の選定や、塗装方法だけ間違えなければ比較的簡単な部類ですので上記事項を参考にご自身でチャレンジしてみて下さい!
ご自身で塗装するのが不安な方や、大きくて自分で出来そうにない等ございましたら当店までお任せください。
また他記事でも情報配信しておりますのでご覧ください。